野沢菜トピックス

近隣だった旧豊田村に生まれ、昭和11年60歳の時に野沢温泉に庵をむすび「対雲山荘」と名付けて晩年を送り、その山荘で永眠した高野辰之博士の業績を讃えて建てられた記念館。
博士が収集した古今の書画や遺品を展示、また企画展示室では野沢温泉ゆかりの文人を紹介する特別展も開催している。この、高野博士が歌った
「菜の花畑に、入り日うすれ・・・」
ではじまる文部省唱歌「おぼろ月夜」は、あまりにも有名です。
実は、この歌にでてくる菜の花が、野沢菜の花であることはあまり知られていません。
雪深い野沢温泉村の春は遅く、雪解けから芽吹いた菜の花は春になると一面近隣一体を埋め尽くします。
遅い雪解けが、活きよいよく春の芽吹きを咲かせます。
この季節は黄色い菜の花とピンク色の桜、高い山々には白い残雪と春の透き通るような青い空、近くにはゆったりと流れる千曲川、「ふるさと」の詩を思い出すような景観に今では、観光客も多く訪れています。
野沢菜の花おひたしは、とても美味しく「菜種油」をとる菜の花とは違い、茎は柔らかく、野沢温泉近隣では、おひたしなど各家庭の味でされ食卓に並びます。
